こんにちは、藤島です。
今年は広い範囲で観測史上最も早い梅雨明けになりました。6月から40℃を超える地域があるなど、これまでにはない記録的な猛暑になっています。ここ数日は暑さも幾分落ち着いてきてますが、電力不足・水不足が懸念されています。
小学校では、来週から「夏休み」が始まります。友だちと海やプールに出かけたり、おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行ったりと、こどもたちは楽しみにしていることでしょう。
現代のこどもたちは、いろいろな種類のおもちゃ、テレビ番組、スマホゲームなど、多くの「エンターテイメント」に囲まれて生活しています。こどもたちの中には、昔ながらの体を動かしたり、知恵を生かしたりした遊びを体験したことがないこどもがいます。しかし、失われつつある昔ながらの遊びは、こどもの「心と体の成長」を促すことができる大切なものです。体を動かす楽しさを知るだけでなく、遊びを考え出す創造性やみんなで決めたルールを守る協調性も学ぶことができます。今回は、夏休みに家族や友だちと一緒に楽しめる昔ながらの遊びを紹介していきます。
昔遊びの効果
昔遊びは、『伝承遊び』とも呼ばれ、長年多くのこどもたちに親しまれてきました。そんな昔遊びには、以下のような効果が期待できると言われています。
脳の発達を促す
昔遊びには、五感を刺激する遊びが多くあります。また手先を細かく使うものも多数あるため、脳への良い刺激となり、脳の発達を促してくれます。
想像力を育む
昔遊びは、おおまかなルールは決まっていても、遊ぶ人数や場所などに応じて、臨機応変にルールを変えやすいものが多いです。一緒に遊ぶみんなが楽しめるよう、遊び方を変えるという経験は想像力を伸ばすことにも繋がります。
集中力を伸ばす
あやとりやけん玉など、昔遊びには最初のうちは上手にできないものも多くあります。が、練習を重ねれば上達していくものです。そうして努力する中で、楽しみながら集中力を鍛えられます。
体を鍛える
昔遊びには、身体全体を使う遊びも多くあります。そんな遊びを繰り返すことで、こどもの身体能力やバランス感覚などを鍛えていくことができます。
コミュニケーション能力を育む
昔遊びは一人で遊ぶものもあれば、複数人で遊ぶものもあります。友だちや兄弟と一緒に遊ぶ中で、協調性やコミュニケーション能力の向上も期待できます。
室内でできるおすすめの昔遊び
あやとり
あやとりは、日本の遊びというイメージが強いですが、実は世界各地で3000種を超えるあやとりが伝承されているそうです。輪にした毛糸を両手に通し、いろいろな形を作って遊びます。「はしご」「ほうき」などの1人でできるものから、「川」「つり橋」などは2人交代で遊びます。手先が器用になるのはもちろん、集中力や記憶力の向上にも効果が期待できる昔遊びです。
けん玉
けん玉は、手先だけでなく足腰の筋力や体幹を鍛えることができます。上達するためには、屈伸運動をするように膝を使わなければなりません。また、失敗を繰り返すことで脳が刺激され、集中力も高まりますし、あきらめない我慢強さも学べます。
かるた
言葉の勉強にぴったりなのが「かるた」。ひらがなを練習中のこどもにおすすめです。読み上げるのを耳で聞き、記憶し、その言葉と関連する語句や絵を探して、札をできるだけ早く取るという行動が反射神経を鍛えます。かるた遊びは、言語力・記憶力・反射神経・競争力・コミュニケーション能力など、さまざまな能力が磨かれます。
折り紙
折り紙は昔も今も人気の遊びです。受験で折り紙を使った問題を出す小学校もあるそうです。あまり費用をかけずに効果的に『知育』ができる折り紙は、親にとってもうれしい遊びです。大人が折り紙を折ってあげると、こどもは一枚の紙から作られる様々な形に興味津々で覗き込んできます。折り紙で遊ぶことが、こどもの好奇心をくすぐり、想像力・思考力・推理力・空間認知能力などの力を伸ばすことができます。
この他にも、おはじき、お手玉、紙風船、輪投げ、メンコなど、まだまだたくさんの昔遊びがあります。
まとめ
いかがでしたか。
日本で古くから多くのこどもたちに親しまれてきた遊びは、現代のこどもたちもきっと夢中になって遊んでくれることでしょう。親もこどもと一緒に遊ぶことで、童心に帰って楽しめそうですね。昔ながらの遊びなので、祖父母とのより良いコミュニケーションともなりそうです。
次回は、屋外で遊べる昔遊びを紹介していきます。