用語集ー④製本編

こちらの項目では製本工程に使用される用語を説明していきます。

せん 冊子の表紙と本文を糊付けして綴じる製本方法です。本文を束ねた背に糊を塗って表紙を貼り付けて綴じるため、無線綴じ製本された冊子には背表紙ができます。特徴として、
・本の厚みの分で背表紙ができ、背文字を入れることができます
・ページ数が多くても丈夫で、強度が強い製本ができます
・見返しやカバー、帯をつけることができます
なか 週刊誌やパンフレットなど、背表紙が無くページ数が少ない冊子によく使われる製本方法です。用紙を重ねて2つ折りにし、折った中央部分を針金で綴じて製本します。
丁合ちょうあい 丁合とは、印刷物をページ順に揃える作業のことです。ページ数が多く、折り込んだ印刷物を丁合することを「折り丁合」といいます。それに対し、チラシやカードのような1枚ものの印刷物を「ペラ」と呼び、これを丁合することを「ペラ丁合」といいます。
ミシン 印刷物にミシン線を入れることで、加工した箇所を容易に手で切り離すことができる加工法です。チケットや申込書、回数券などに使用されます。
ホットメルト 製本用の接着剤として使用します。通常はチップ状の固体となっているので、約180℃の熱を加えて溶かし、本の背の部分に塗り込みます。そこに表紙を貼り付けて、プレスによって形を整えて製本します。熱を加えると解けて、熱が冷めることにより固化する接着剤です。
いとかがり 本の背の部分を、糸を用いて綴じていく製本方法です。仕上がりを丈夫にできるので、長い期間繰り返し使う辞書や教科書など、ページ数が多い書籍に用いられます。紙面を広く使え、本の開きが良いメリットがありますが、手間がかかる分コストが高くつくことがあります。
表1ひょういち表4ひょうよん それぞれ、表1:おもて表紙、表2:おもて表紙裏、表3:うら表紙裏、表4:うら表紙を指しています。
おび 表面の一部分(通常は一番下)に巻かれた、本についてのキャッチコピーなどが刷られた紙です。店頭での宣伝効果に加えて、本のデザイン性の向上にも効果があります。
てん 印刷物の上下を表します。印刷物は上下の判別が難しいこともあるので、分かりやすいよう「天」が上、「地」が下としています。ミス防止のために「天天合わせ」といった表裏合わせの指示を行います。
ノドとぐち 本や冊子の部位の名称で、本を見開いた状態のとき、綴じ側にあたる中央部分が「ノド」であり、両端にあたる紙端の部分が「小口」です。
本を綴じてある部分であり、本の背中にあたります。背の幅は、表紙と本文の用紙の種類やページ数によって決まります。
かえ 表紙と本文をつなぐために貼る紙のことです。貼り合わせることで強度を高めます。
共紙ともがみ 材質や色などが同じ紙のことです。印刷においては本文の扉や中間に本文と同じ紙を使うことも指します。
寒冷かんれいしゃ 綿や麻といった素材の糸を、粗めに織り込んだ布です。製本の際に背に貼ることで、各ページが崩れることを防ぐための補強に使用します。
ドンコあな 紙をファイリングするために連続で空けた穴です。ルーズリーフなどがこれにあたります。
右開みぎびらき、左開ひだりびらき(みぎじ、左綴ひだりとじ) 本を綴じる向きのことであり、左開き(=左綴じ)と右開き(=右綴じ)があります。基本的には文章を読み進めるときの視線の流れに合わせて決めます。横書きの文章は左綴じ(表紙の左側で綴じる)で、視線が左→右、上→下と流れます。数学の教科書、研究論文、楽譜などです。縦書きの文章は右綴じ(表紙の右側で綴じる)で、視線が上→下、右→左と流れます。小説、新聞、漫画などです。
ひら 背から5mmほどの位置を針金で綴じる製本方法です。あまり手間がかからず製本できますが、ノド側がある程度食い込むので開きにくくなります。
2つり、3つり、4つ 1枚ものであるペラ物も、折り方によって様々なデザインが可能です。パンフレットやリーフレット、レストランのメニューなどが折り加工をした印刷物です。ここに挙げた折り方の名称は一般的なものですが、会社によっては異なる名称を使う場合もあります。
クロス 長辺を半分に2つ折りし、次に90度回転させてさらに2つ折りにする折り方です。紙を広げると十字の折り線になり、紙面が表裏合わせて8面となります。折る前のサイズがB2サイズであれば、クロス折りするとB4サイズとなり、新聞に折り込める大きさになります。
観音かんのん 4つ折りの一種で、両端をそれぞれ紙の中央に揃うよう内側に折り、さらに中央で2つ折りする折り方です。両側に開く「観音開き」のような構造からこう呼ばれています。紙面を広げると、折りたたまれた状態に比べて横に大きく展開でき、多くの情報を掲載できます。パンフレットによく利用されています。
乱丁らんちょう落丁らくちょう 「乱丁」はページの丁合がうまくいかずにページの順番がおかしくなったことであり、「落丁」とは丁合した際に紙そのものが抜けることを指します。どちらも製本ミスのことです。
並製本なみせいほん上製本じょうせいほん 並製本は「ソフトカバー」とも呼ばれ、表紙1枚を接着する無線綴じが並製本に当たります。上製本は「ハードカバー」とも呼ばれ、分厚い表紙紙を外身に巻き付け製本したものです。
用語集ー①編集・校正編
こちらの項目では編集と校正時に使用される...
用語集ー②組版編
こちらの項目では組版時に使用される用語を...
用語集ー③印刷編
こちらの項目では印刷工程に使用される用語...
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