家族会議をしてみましょう

ぼうけんてちょう
ぼうけんてちょうブログ

こんにちは、藤島です。

以前のブログ「おこづかいちょうを使ってみよう」でおこづかい会議を開くことを提案しましたが、今回は家族間のチーム力を高める『家族会議』についてお話ししていこうと思います。

ビジネスの現場では対話力が求められ、教育現場では「主体的・対話的で深い学び」が重要視されています。

 

文部科学省国立教育政策研究所資料:主体的・対話的で深い学びを
実現する授業改善の視点について

 

しかし、自分自身の言葉で考えを伝え、相手の意見を冷静に聞くということは、大人でも難しいことです。無論、こどもたちが学ぶのはそう簡単ではないはずです。そこで、こどもが考える力や表現力を身につけるために『家族会議』をお勧めします。

家族会議の目的は、こどもの共同体感覚の育成です。「自分はできる」(自己受容・自己肯定感)「自分は役に立っている」(所属感・貢献感)という感覚を常に意識して実施する事が重要です。

 

家族会議のメリット

  • 生活していく上での問題、課題が解決できる
  • こどもに表現力、発表力が身に付く
  • 手書きでまとめることで、記憶に残る
  • 家族の考えがよくわかり、お互いを理解できる
  • こどもは、家族の一員として尊重されることをうれしく感じる
  • 人の意見を聞く練習ができる
  • 交渉や折り合いのつけ方の練習ができる
  • 親の考え方やポリシーを知ることができる
  • 親の対話を見て会話のルールを学ぶことができる

 

家族会議は定期的に開催し、話し合いたいことを事前に決めておく

まずは、家族会議をいつ開くかを決めましょう。コミュニケーションのためには、不定期や単発での開催より、月に1度など定期的に開催することが望ましいです。家族が集まりやすい日、たとえば「毎月最終日曜日の夕食の後」と設定します。ノープランで会議を始めてしまうと、何を話すか決めるまでに時間がかかってしまいますので、家族で話し合いたいことをあらかじめいくつか決めておくのがよいでしょう。家族会議には、難しい決まりごとはありません。たとえば、「次のお休みは、どこに出かけるか」、「ポストの郵便物は誰が見るか」など、そういった小さなことを議題にしてこどもと話し合ってみましょう。

 

家族会議は、議事録が重要

会議を開く時には、議長と書記を決めます。こどもには、書記と進行役を担当してもらいましょう。議事録に決まったフォーマットはありませんので、「先月の振り返り」、「今月の目標」、「今月のテーマ」、「家族への要望」、「まとめ」などの項目を決めておくとよいでしょう。書記として参加者の意見をまとめることで、こどもの言語化の力が育ちます。また、相手の意見を尊重して聞くという大切さを肌で感じることができるはずです。議事録は、いつでも振り返ることができる家族の大切なヒストリーブックにもなります。

「手で書くことで多くの言葉やアイデアを生み出せるようになり、字が上手なこどもは作業記憶と関連のある領域の脳の神経が活性化する」と心理学者のVirginia Berningerさんは言っています。創造力を目覚めさせるためには、書くことが大切です。

参考:手書きの方がいい理由と字がうまくなる方法 | ライフハッカー[日本版] (lifehacker.jp)

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家族会議で親が徹底したいこと

  • 怒らない
  • 最後まで話を聞き、途中で遮らない
  • ネガティブな発言はしない
  • こどもの意見を代弁しない
  • 結論を出そうと急がない
  • こどもが飽きたら終了

会議の間はこどもと大人は対等

家族会議の最大のメリットは、こどもが『親に自分の考えや希望を伝えてもいいんだ』と思えることです。大人に意見を言うとき、こどもは『どうせダメに決まってる』、『怒られたらどうしよう』などと考えて言えなくなってしまいます。親や先生に、反論されて対話することができなかったという経験をしていると、自分の希望を伝えるのが怖くなってしまいがちです。家族会議を通して、『何を言っても怒られない』、『受け止めてもらえる』と感じられることは、こどもにとって『交渉するのは当たり前』、『自分の希望を伝えることは当然の権利』だと感じられる大きな要素になると思います。

 

防災家族会議もしておこう

家族会議はコミュニケ―ションだけでなく、災害や家族の病気など、いざというときにも役立ちます。2022年に入ってから、地震が多いと感じている人も多いのではないでしょうか。最近では東日本大震災を思い出させるような地震が、東北地方を中心に発生しています。地震だけではなく集中豪雨、台風などの自然災害でも大きな被害が発生してます。

災害はいつ起こるかわかりません。自宅以外の場所で被災したときのために、家族で前もって避難場所を確認しておくことが大切です。その際、避難場所までの道順も確認しておきましょう。また、非常持ち出し品や自宅での避難生活用品などの備蓄品の準備が十分かを確認しておきましょう。置き場所を家族で把握しておくと、いざというときも安心です。

弊社のこども向け手帳『ぼうけんてちょう』には、「もしものときの防災のきろく」のページがあります。こどもと話し合いながら、避難場所、緊急時の連絡先、避難場所までの経路などを書き込んでおきましょう。

大事なのは、家族全員で共有・確認しておくことです。

 

まとめ

いかがでしたか? 家族は、ワンチーム。楽しみながらのゆるい家族会議。親もこどもも対等な立場で発言し、家族間のルールを決めていったり、こどもがやりたい事、欲しいものなどを伝えて、そのことを家族みんなで話し合う。こどもは、親を説得するために、いろいろな事を考えて交渉をします。人生は毎日の選択の積み重ねの上に成り立っています。そこで「交渉するか」、「交渉しないか」を選ぶのは私たちです。こどもたちが学校や社会など、家庭以外の場所でも自分の考えや意見を発言できる能力を身に付け、同時に相手の意見を冷静に聞きだし、共感する能力を身に付けることが重要です。手軽に始められて、家族仲がよくなり、こどもの将来の生きる力にも繋がる家族会議をぜひ、始めてみてください。

弊社はこども向け手帳『ぼうけんてちょう』を取り扱っています。「親子のコミュニケーションの円滑化」と「良い習慣の定着」をテーマとして制作し、月間ページ週間ページといった手帳としての機能と、お子様の自立に役立つ便覧が掲載されています。

 

詳しくはぼうけんてちょうの掲載内容をご紹介した下記のリンクをご覧ください。

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