こどもの自己肯定感の高め方

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こんにちは。小宮です。

近年、非認知能力が注目されるようになり、その中でも自己肯定感という言葉をよく耳にするようになったと感じます。ほめ写プロジェクトの2018年の調査では、94.5%の親がこどもの自己肯定感の重要性を認識していると回答しています。

今回は自己肯定感の重要性をお伝えし、またその高め方についてお話しします。

 

自己肯定感とは

自己肯定感とは、文字通り自己を肯定する・認める感覚のことです。勉強ができる、運動ができる、容姿が良いといった能力や条件にかかわらずに、良いこともそうではないことも含めて、自分の存在そのものを受け入れる感覚のことです。

 

自己肯定感が高いこどもの特徴

自己肯定感の高いこどもには以下のような特徴があります。

 

周囲を尊重できる

自分の中の基準があるので振り回されることが少なく、自分と考えや気持ちが違う他人の考えや気持ちも、自分と同じように尊重することができるでしょう。

 

ポジティブでプラス思考

自己肯定感が高いということは、ありのままの自分を肯定できているということです。こどもが自分について不必要に劣等意識を持つことがなく、何事も前向きに考えられます。

 

物事に意欲的かつ集中して取り組むことができる

自己肯定感が高いこどもは、物事に対して肯定的に受け止めることができるので、未知のことをむやみに恐れることは少ないと考えられます。好奇心旺盛で、自分が興味をもったことに積極的に取り組み、楽しむことができるでしょう。

 

失敗しても立ち直りが早い

自己肯定感が高いこどもは、自分の可能性を信じ、 自分はできるという自信をもっている傾向があります。失敗した結果についてマイナスに受け止めて終わるのではなく、もう一度挑戦しよう、成功するために工夫をしよう、と立ち直り、気持ちを高めることができます。

 

人と自分を比較しすぎない

自己肯定感が高いこどもは、しっかりとした自分の基準があります。自分の基準がしっかりあるので、周囲と比べても不安や焦りを感じることが少ないと言えます。

 

自己肯定感が低い場合

反対に自己肯定感の低いこどもは、失敗した体験を強く意識してしまい、自分を否定的に捉える傾向にあるといわれています。自分の感情がコントロールできずに精神的に不安定になり、自分や他人を信頼することができないため、協調性がなく、あきらめやすいことが特徴として挙げられます。

 

自己肯定感が低くなる要因

自己肯定感の高さは、それまでの人間関係や経験が影響するといわれています。

例えば、学校のテストで70点を取ったときに、「よく頑張ったね」と褒められたこどもと、「どうして70点しか取れなかったの?」と言われたこどもでは、自己肯定感の育まれ方が違ってきます。

良い点数を取ったときや手伝いをしたときなど、何かを達成した際にしか認められなかった場合には、条件を達成した場合でしか自己肯定感を持てなくなってしまいます。

 

こどもの自己肯定感を高める3つの方法

自己肯定感の高さは、学力にも影響を及ぼすことがわかっています。文部科学省が実施した「平成30年度全国学力テスト」と、児童生徒アンケートによると、「自分にはよいところがあると思いますか」との質問に肯定的に回答した児童のほうが、平均正答率も高いという結果が出ています。

こどもの自己肯定感を高めることは、そのこどもが様々なチャレンジを通して成長していく力や、より良い人間関係を築いていく力、そして学力を高めていくことにもつながるといえます。

では、こどもの自己肯定感を高めるには、どのような方法があるでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。

 

否定しない

自己肯定感を高めるために必要なことは、まずはこどものありのままを受けとめることです。こどもを1人の人間であると理解し認め、頭ごなしに否定せずに受けとめてください。否定されずに受けとめてもらえる安心感は、こどもの自己肯定を高めます。

 

周囲と比較しない

他人と比較されると、こどもは強い劣等感を感じてしまうことがあります。叱るとき、褒めるとき、どちらの場合も他人と比較することはやめましょう。

 

褒める

褒めることによって自己肯定感が高まることはよく知られています。ただし、能力や成果ばかり褒められると、良い結果を出さないと褒めてらえないという不安を感じ、物事に積極的に挑戦しなくなってしまいます。能力や結果だけを見ずに、こどもの努力や頑張りを認める褒め方をしましょう。

こどもの褒め方については以前のブログ「こどもを伸ばす褒め方とは」で紹介していますのでご参考になれば幸いです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。こどものありのままの姿を受けとめ、こどもの全てを受け入れると、こどもは自己肯定感が高まり、自分が大切な存在であると認識し自信を持って前向きに生きていけるようになります。

自己肯定感が低いこどもは挑戦することが苦手になってしまい、諦めが早くなってしまいます。こどもの自己肯定感を高めるには親や周囲のサポートが欠かせません。

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