おむすびの日

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こんにちは、藤島です。

1月6日、関東地方は4年ぶりの大雪に見舞われました。雪に弱いと言われる東京ですが、翌朝はほとんどの電車が運行してました。すごいことだと思います。雪の中、作業をしてくださった鉄道関係者の皆さん、ありがとうございました。

さて、今日17日は1995年にマグニチュード7.3の『阪神・淡路大震災』が発生した日です。近代都市での災害として、日本のみならず世界中に衝撃を与えました。死者は6,434人にまで達し、戦後に発生した自然災害としては、東日本大震災(2011年)が発生するまでは最大規模であり、最悪のものでした。

寒い時期に避難生活をおくる人たちを支えたのが、ボランティアの方の励ましであり、配られた炊き出しの「おむすび」でした。その善意をいつまでも忘れないようにするために、1月17日を『おむすびの日』として”ごはんを食べよう国民運動推進協議会”が制定しました。

おむすびとおにぎりの違い

諸説ありますが、東日本では「おにぎり」、西日本では「おむすび」とされることが多いようです。また「おにぎり」は形は問わないが、「おむすび」は山型・三角のものに限定されると言われてます。しかし、セブンイレブンが1978年から三角型のおにぎりの大量生産を始めたことから、三角型が主流となったようです。

おむすびの語源は、古事記に登場する「神産巣日神かみむすびのかみ」を起源とする、という説が有力です。「高御産巣日神たかむすびのかみ」と対の存在で、天地創世を根底で支えるとされていて、この二柱の神々が男女の「むすび」を象徴していると言われています。

この神産巣日神は五穀豊穣を司る神とされていて、その力にあやかるために、御神体ごしんたいとしている山の形である三角形を模したということです。神道では、山を御神体とすることが多く、代表的なのが富士山です。筑波山や三輪山など、他にも御神体とされる山は日本中にたくさんあります。

京都府福知山市にある原生林におおわれた神霊降臨の神体山(しんたいさん)日室ヶ嶽(ひむろがたけ)日本のピラミッドと呼ばれてる

おにぎりの形はいろいろ

1987年に石川県の杉谷チャノバタケ遺跡より弥生時代中期のおにぎり状の炭化米が発見されました。出土した旧・鹿西町ろくせいまち(現・中能登町)が鹿西の「ろく ⑹ 」と、毎月18日の「米食の日」を合わせた6月18日を「おにぎりの日」として2002年に日本記念日協会の認定を受けています。

90年代初頭に大人気だったマンガ『クッキング・パパ』に掲載された進化系おにぎり『おにぎらず』。2014年頃からcookpadでレシピが紹介されて、アレンジしたものがインスタ映えすることで人気が再燃し、今ではめずらしいものではなくなり、簡単でおいしい具だくさんのおうちごはんの定番になりつつあります。そのおにぎらずが、海外で今流行中です。手軽で具材も選ばず、見た目のユニークさやアレンジの自由度が注目され、SNSを通じて世界へ広がっていきました。シンガポールにはおにぎらずのデリバリー専門店もあるそうです。

主人が作ってくれたおにぎらず弁当😅

最初は「まかない」「裏メニュー」だった天むす発祥の店「千寿」の天むす

おむすびは、運動会や遠足などのお弁当の定番ですが、おむすびを漢字で書くと「御結び」。「結び」は、人と人との繋がり。また「結」という言葉は、”むすぶ・繋げる・まとめる”等の意味があります。みんなで一緒に集まって食べるには、おむすびは最高の食べ物です。コロナウイルスの影響で、外出が減り自宅での調理が増えたため、手軽に作れて美味しく食べられるおむすびに注目が集まっているのかもしれません。おむすびは、家庭の味でありお母さんの味。あったかくて、懐かしくて、ほっとできる味。人と人とが触れ合うことが難しくなった今だからこそ、必要とされているのかもしれませんね。

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