身近にある手帳・本の名称④

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こんにちは、小宮です。9月に入り急に秋めいてきましたね。

前回に引き続き、身近にある手帳・本の名称や用語をご紹介したいと思います。前回「身近にある手帳・本の名称③」はタグ「手帳・本の名称」からご覧ください。

さて、今回は手帳のカバーとポケットについてお話させて頂きたいと思います。手帳には携帯するという性質上、様々な機能を持ったカバーが存在します。

カバー表紙

カバーには大きく分けて手帳本体とカバーを糊で接着するくるみタイプと、ポケットに手帳を差し込むタイプがあります。

くるみタイプ

くるみタイプは本体とカバーを糊で貼り合わせるものです。本体を表紙カバーでくるむように接着するため「くるみ」と呼ばれます。

日本において手帳が一般的に使用され始めたのは昭和初期に企業が配った年玉ねんぎょく手帳からと言われています。

当時、手帳は身近なものと言うよりも、高級なものや贈答用として扱われました。その為、上製本と言う長期保存に適した書籍の製本で用いられる、本文を糸で綴じて表紙を付ける製本技術で製作されました。くるみタイプは本文とカバー表紙が一体化している為、手帳を手に取った時に”収まりの良さ”を感じることができます。

手帳・製本の成り立ちについては弊社ブログタグ「手帳とは」とブログ「製本とは?」をご覧ください。

差し込みタイプ

差し込みタイプは本体(本冊)をポケットに差し込むものです。透明なカバーを用いる場合は、カバーと本体の間に差し紙と呼ばれる色紙を挟む場合もあります。

昔の手帳はくるみタイプが主流でしたが、現在は差し込みタイプを多く目にすることが多いかと思います。くるみタイプが主流であった理由として諸説あり、次のことが言われていおります。

  1. 糸綴りの製本技術を用いる為、上製本と同じ表紙をくるむ製本をした
  2. 昔の手帳の表紙素材は皮・合皮が多く、そもそもくるみ以外の加工ができなかった
  3. くるみ加工を行う業者が多く存在していた

その後、手帳が一般に普及していくにつれ、高級感や希少性よりも名刺やレシート等を挟み込みたいといった、利便性を求めるニーズが高まっていきました。差し込みタイプのカバーは両袖にポケットがあるのでそのニーズを満たしていたのです。

平成に入った辺りで塩化ビニール素材のクオリティが向上し手帳の使用に耐えられるものになり、さらにバブル崩壊でくるみ加工を行う業者が減少したこと、コストダウンの流れの中で高価な皮を用いるくるみタイプよりも、安価な塩化ビニールを用いることが増えた為、差し込みタイプが増加していきました。差し込みタイプは処分の際に分別が容易という利点もあります。

ポケット

ポケットは主に塩化ビニール製で透明なものと半透明なものの2種類があります。両袖にポケットのあるものと片側にポケットのあるものに分かれます。

 

透明なポケット(左)半透明なポケット(右)

両側にポケットがあるタイプ

片側にポケットがあるタイプ

ポケット加工の種類

このポケットには様々な加工をして利便性を高めることができます。

両袖にポケットがあるタイプでは左側ポケットに切り込みしおりと呼ばれる加工入れることで、しおりの代わりにして手帳の検索性を高めることができます。栞紐が無い手帳によく見られる物で、手帳の検索性を高める加工です。

切り込みしおり加工

その他にもポケットに切り込みを入れることで名刺・カード類を挟みやすくする加工や、ペン差しを付けて利便性を高める加工を行うことがあります。

 

いかがだったでしょうか。手帳のカバーやポケットは利便性を高める上でなくてはならないものです。それぞれに工夫を凝らして製作されています。お手持ちの手帳をご覧になると各メーカー様の創意工夫を見ることができるかもしれませんね。

今回を持ちまして身近にある手帳・本の名称はひと区切りとさせていただきます。また皆様にお伝えしたい名称がありましたら、当ブログにてご紹介させて頂きたいと思います。

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