こどもの自己効力感の高め方

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こんにちは。小宮です。

多くの親は、自分のこどもには失敗を恐れずにチャレンジをして欲しいと考えているかと思います。

失敗を恐れずチャレンジするために必要な力の中に「自己効力感」というものがあります。

今回は自己効力感についてお話しします。

 

自己効力感とは

自己効力感とは、カナダ人心理学者のアルバート・バンドゥーラが1977年に提唱した概念で、「自分は物事を解決する能力がある」といった、自信を持っていることを指します。自己効力感が高い人ほど、しっかりと行動が完遂できる傾向にあります。

 

自己効力感の3つのタイプ

自己効力感には大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれについて説明します。

 

自己統制的自己効力感

自分の行動をコントロールできる自己効力感を指します。自己統制的自己効力感が高いと、「自分ならできる」と考え、気持ちを前向きにコントロールし、困難な課題や目標などにチャレンジすることができます。困難にぶつかったときには、上手くいかない状態に耐える忍耐力、継続し続けるモチベーションなど、気持ちと行動の制御ができる自己効力感です。

社会的自己効力感

社会や他者との関係における自己効力感を指します。社会的自己効力感が高いと、さまざまな人と関わる中で、相手と仲良くなりたいのに上手くいかないときに、「きっと仲良くなれるはず」という心理状態になり、打ち解けるチャンスが出てきます。人間関係にとって重要な自己効力感です。

学業的自己効力感

学習における自己効力感を指します。「難しい問題が解けた」「テストで良い点数が取れた」など、学びに関する成果を通して自己効力感が高くなります。知識やスキルの習得を目指す場面で、学業的自己効力感が高いと諦めずに取り組めることが多くなります。

 

自己肯定感との違い

自己効力感とよく似ている言葉に自己肯定感があります。どちらもポジティブな感覚ですが、この2つには違いがあります。

 

自己効力感

前述の通り、自己効力感は目標に向かってチャレンジする際に「自分ならできる、きっと上手くいく」と自分の能力やスキルを信じる気持ちのことです。行動に対する「自信」を指します。

 

自己肯定感

自己肯定感とは、自分のことを肯定できる感覚。何かに失敗しても、ありのままの自分のことを受け入れて、認められる気持ちのことです。結果に対する「肯定」を指します。

 

自己効力感が高いほど、自己肯定感も高い傾向にあります。自分の能力やスキルを信じて様々なことにチャレンジすると、自分の存在自体を認められるようになります。

 

自己効力感を高めるメリット

自己効力感を高めるメリットは多くありますが、今回は3つのメリットをご紹介します。

 

成績が良くなる

自己効力感は、学力や成績に大きな影響を与えると言われています。ベネッセ教育総合研究所による小・中学生を対象とした調査(ベネッセ教育総合研究所「自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもか」)では、自己効力感が高いこどもほど、学力も高いという結果が出ています。

小学生の成績上位層の87.0%が「やる気になれば何でもできる」という自己効力感を持っていました。成績中位層では83.1%、成績下位層では74.2%と、自己効力感を持つこどもの割合は下ります。この調査では、自己効力感の高いこどもは、能動的に計画を立て、工夫しながら学習に取り組むことが明らかになっており、自己効力感は学力や成績に大きな影響を与えることが分かっています。

自己効力感が高いと、「自分ならできる」と信じられるため、未経験のことへのチャレンジにおいても積極的に挑戦し、困難な状況でも「自分なら乗り越えられるはず」と諦めずに状況を打開しようとします。そして、目標が達成できるとさらに自己効力感が高まる好循環のサイクルを生むことができます。

 

失敗しても立ち直ることができる

「自分ならできる」と信じているので、失敗しても立ち直ることができます。

自己効力感が高いと、失敗から学び、次に活かそうとする力になるため「次はこうしよう」「どうすればうまくいくか」と考え、再びチャレンジすることができます。

 

モチベーションを高く維持できる

「自分ならできる」と思えることを増やすために自分の能力を常に向上させようとします。

常に向上心を高く持ち、モチベーションの高い状態を保ち続けることができます。

 

自己効力感を高めるには

自己効力感が低いと、「失敗してしまったらどうしよう」「自分にはダメかもしれない」という不安が大きくなってしまい、すぐに諦め、行動を起こし難くなってしまいます。

具体的に自己効力感を高めていく方法をご紹介します。

 

成功体験を積み重ねる

いきなり大きな課題を与えても、チャレンジすらしない場合もあります。まずは小さな課題をクリアすることで、少しずつ成功体験を増やすことが大切です。

例えば、勉強なら簡単な問題から始める、1日30分だけは机に向かう、といったできそうな小さな課題を用意してあげましょう。「自分にも解けた」「勉強ができた」という実感を得ることで、少しずつ自己効力感が高まります。

 

周囲の人をお手本にする

こどもが自分で体験を積み重ねることが難しい場合は、身近な例を参考にしましょう。家族や友達などをヒントにし、できそうな所から実践していくことも方法のひとつです。

他者の行動や努力、成功の様子を見ることで、自分にもできそうだという感覚を持つことで自己効力感を高めることができます。

 

周囲が手助けする

こどもが何かを達成したときは、しっかりとほめてあげることが大切です。こどもにとって、親からほめられることはうれしい体験です。ほめてもらうことで、成功体験がより記憶に残り、自己効力感も高まっていきます。

仮にこどもが失敗した場合でも、努力した過程やチャレンジしたことを認めてあげることが大切です。「失敗しても大丈夫」「家族は自分を信じてくれている」とこどもが感じることで、自己効力感は高まります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。自己効力感は小さな課題をクリアし、少しずつステップアップしていくことで高めることが有効です。

その際には、親や家族などの周囲の人が優しくサポートすることを心がけましょう。

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