こんにちは、岩田です。
GWも終わり、今年は早めの梅雨入りという話も出ています。社内は湿度がすごく、机がベタベタするので、暑さを我慢して長袖で仕事をしております。
さて、今日のテーマは「一粒万倍日や不成就日の法則」についてです。これらは「選日(せんじつ)」と呼ばれる歴注の一つです。今回は、選日とはどういったものなのかについてお話します。
選日とは
暦注の一つで、六曜(ろくよう)、七曜(しちよう)、十二直(じゅうにちょく)、二十八宿(にじゅうはっしゅく)、九星(きゅうせい)、歴注下段(れきちゅうげだん)以外のもの全てを「選日」といいます。「雑注(ざっちゅう)」ということもあります。選日のほとんどは「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」に基づく「十干十二支(じっかんじゅうにし)」によって決まります。
陰陽五行説と十干十二支
陰陽五行説は、古代の中国で生まれた陰陽説と五行思想が合わさったものです。
- 陰陽説・・・すべての物事をさまざまな観点から「陰」と「陽」の二つに分類する説。
- 五行説・・・万物は木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)の5種類の元素からなるという説。
五行をさらに陰と陽の二つに分けたものである「五行陰陽説」が「十干十二支」の「十干」の部分となります。
- 甲(コウ・きのえ)[木・陽]
- 乙(オツ・きのと)[木・陰]
- 丙(ヘイ・ひのえ)[火・陽]
- 丁(テイ・ひのと)[火・陰]
- 戊(ボ・つちのえ)[土・陽]
- 己(キ・つちのと)[土・陰]
- 庚(コウ・かのえ)[金・陽]
- 辛(シン・かのと)[金・陰]
- 壬(ジン・みずのえ)[水・陽]
- 癸(き・みずのと)[水・陰]
ここで訓読みに注目です。「え」と読むのは陽、「と」と読むのは陰です。みなさんが言うところの「干支(えと)」の読み方はこちらからきております。
次は「十二支」です。十二支はみなさんがご存知の「子」から始まるものです。子から数え、奇数は陽、偶数は陰となります。
- 子[水・陽]
- 丑[土・陰]
- 寅[木・陽]
- 卯[木・陰]
- 辰[土・陽]
- 巳[火・陰]
- 午[火・陽]
- 未[土・陰]
- 申[金・陽]
- 酉[金・陰]
- 戌[土・陽]
- 亥[水・陰]
先程の「十干」と「十二支」を合わせたものが「十干十二支」となります。組み合わせる際には、陽と陽、陰と陰でしか合わさらないため、120通りではなく60通りの組み合わせが存在します。ちなみに60歳のことを「還暦」と言いますが、干支が一巡して還ってくることが由来となっています。
いかがだったでしょうか。今回は選日についての説明でした。次回は一粒万倍日や不成就日に限らず、他の選日についても説明できればと思います。
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それでは!