こんにちは。小宮です。
現在はこどもの考える力が注目されています。AIの加速度的な進化など、何が起こるか分からない変化の激しい社会で生き抜くために、考える力は教育界でも必要な力として重視されています。
今回はこどもの考える力の重要性をお伝えし、その高め方についてお話しします。
近年重視されている考える力
冒頭でもお話ししたように、近年はこどもの考える力が注目されています。
以前は暗記を重視する学習が主流でしたが、現在のこどもたちが身につけるべき能力は「考える力(=思考力)」に注目が集まっています。学校教育でも、2020年度に改訂された学習指導要領で重要視する力として「思考力」が挙げられています。
考える力が重視される理由
こどもの考える力が重視される主な理由は以下の2点があります。
社会の変化
考える力が求められる原因として社会の大きな変化が挙げられます。
グローバル化や技術の進歩など、これからどのような社会になっていくのか予測することが難しくなり、様々な問題に直面するようになりました。
技術の進歩により、やり方に正解があるものは人の代わりにコンピューターが担うようになっていくと考えられます。コンピューターが社会に浸透したときに人間に求められるものは、決まった答えのない複雑な問題の答えを導き出すことだと考えられます。
何をすればよいかを考え、判断し、行動できるようになるためには、知識はもちろん知識に基づいて考えて判断する、考える力が必要になります。
問題解決のため
こどもが自立した大人になるためには、課題の解決法を自分で考えて導き出すことがとても大切です。
何か困難が降りかかったときに保護者が先回りして助け舟を出してしまうと、こどもが自分で考える時間を持てなくなってしまいます。困難な状況に直面した際に自分で解決策を導き出す経験が不足したまま大人になると、問題解決能力が不足し、どう対処するべきか分からなくなってしまいます。
こどものときから困難な問題に自分なりの解決策を探した経験を持つこどもは、問題が起こったときにもしっかりと向き合い、対処法や解決策を見つけられる大人になります。
考える力の高め方
ここまで考える力の重要性をご紹介しました。それでは、こどもが考えられる力を高めるためには、どのようにすればよいのでしょうか。ここでは、4つの例をご紹介します。
こどもの疑問や質問をきっかけにする
こどもは「なぜ?」という疑問が出てくると、その答えを探すために考えるようになります。日常の中で、こどもが「なぜ?」「どうして?」と疑問を持って考える時間を大切にしましょう。
すぐに答えを教えない
こどもが様々なことを疑問に持ち「どうして?」と聞いてきたら、すぐに答えを教えるのではなく、できるだけ一緒に考えて調べるようにしましょう。
自分で考え、それでも分からないことは書籍やパソコンなどを使って自分で調べ、答えを導き出す過程が考える力を育てます。また、答えを探していくうちにそこから新たな興味が広がる可能性があります。
断定的に答えない
こどもが質問をしてきたときに、一つの答えだけを断定的に伝えてしまうと、こどもは自分で考えなくなってしまいます。
大人の意見は参考にする程度に留めて、こども自身はどう考えるのかと問いかけるようにしましょう。
否定しない
こどもが自分で考えた答えが間違っていたときに大人がそれを否定してしまうと、こどもは自分が考えたことで嫌なことが起こったと思い、考えることをやめてしまうことがあります。
間違えることは悪いことでも恥ずかしいことでもないということも、こどもに伝えていくことが必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
考える力は、こどもが大人になってからも必要となる力です。考える力があれば、問題が起こったときも自分で立ち向かい、解決していくことができます。
こどものときから考える力を養って高めていきましょう。