こんにちは。小宮です。
こどもにとって大切な能力の1つに創造力が挙げられます。これからの時代には創造力が必要だという言葉を耳にする機会もよくあると感じます。
今回は創造力について、その重要性と身に付け方についてお話しします。
創造力とは
創造力とは、それまでの考え方や方法などにとらわれず、新しいものを考え、作りだす力です。経済産業省が提唱した社会人基礎力においての創造力は「新しい価値を生み出す力」と定義されています。
また、新しいものを考えて作り出すことだけではなく、今あるものや考え方を組み合わせて工夫することも創造力に含まれます。
なぜ創造力が必要なのか
以前から重要だと認識されていた創造力ですが、近年はよりその重要性が高まっています。
その理由は、AIに代表される急速なテクノロジーの進歩、グローバル化などによって社会が大きく変化し、過去の常識や知識、従来の成功の法則が通用しないことも多くなっているためです。
今まで以上に多様化した複雑な社会では、単純な課題に対してはAIなどのテクノロジーが人の代わりを担うと考えられ、人には予測不能な課題に対して自ら解決策を見出せる創造力が重要になります。
創造力がある人の強み
創造力がある人とは、アイディアを閃くなどの才能を持ち合わせている人ではありません。創造力がある人の共通点を見ながら具体的な特徴を3つご紹介します。
物事への興味関心が高い
創造力が高い人は、好奇心が旺盛です。アイディアを生み出すために、様々な物事に対して興味や関心を示します。 常識に捉われずに考えることで、新たな発見ができるようになります。
様々な視点を持っている
創造力が高い人は、様々な角度から物事を見ることができます。正解はひとつではないと考えて、柔軟な思考で様々な角度から方法を模索します。 そのことが、今まで得られなかった発見や答えを導き出すことに繋がります。
積極的に行動できる
創造力が高い人は、目的のために積極的に行動します。目的を達成するのに必要な行動や答えを考えるときに、さらに創造力が高まっていきます。 また、考えたことが正しいのかどうか、試行錯誤してみる行動力も持っています。
創造力を身に付け高めるには
創造力はこどもが生まれながらに持っている先天的な才能であると考えがちです。
しかし、実際には創造力は先天的な才能ではなく、親が手助けし身に付けることができる後天的な能力です。ここでは、こどもが創造力を身に付け伸ばす方法をご紹介します。
自由に遊ばせる
親子で一緒に遊ぶ時間も大切ですが、創造力を伸ばすにはこどもが自由に遊びに没頭できる時間が重要です。
自分で考えながら遊ぶことで創造力が高まります。遊びの中で上手くいかないことがあっても、自分で違う遊び方を試したり、楽しみを見出したりすることが、新しい何かを生み出していく創造力を育むことに繋がります。
工夫できるものを与える
工夫次第で遊び方が広がる素材やおもちゃは創造力を高めることに向いています。
積み木やブロックや粘土、工作グッズなど、こどもが工夫して自由に遊ぶことができるおもちゃや道具を選んであげること良いでしょう。
新聞紙やトイレットペーパーの芯、牛乳パックなども、切ったり形を変えたりすることで遊びの幅が広がります。
創造力を高めるためには、積み木などの工夫ができるシンプルなおもちゃが向いています。
褒め方に気をつける
工夫しながら何かを作ったりするのは、上手くいかないことも多いものです。夢中になりながらも、失敗続きでこどもが自信を失ってしまうときもあるかもしれません。そんなときでも次も頑張ろうと思わせるためには、親からの褒めるというリアクションが大切です。親から褒められることはこどもにとって、一番励みになるものです。
「すごいね」「がんばったね」という声かけだけではなく、「ここの工夫の仕方がいいね」など具体的な意見・感想を、ポジティブに反応すると、こどもの意欲や創造力をさらに高めることができるでしょう。
こどもの褒め方については以前のブログ「こどもを伸ばす褒め方とは」で紹介していますのでご参考になれば幸いです。
まとめ
創造力はこれからの社会を生きていくために重要な力です。こどものうちから普段の遊びなどで楽しみながら創造力を高めていくと良いでしょう。