こんにちは、藤島です。まだ10月だというのに、いきなりの冬の寒さに戸惑っています。
さて、今日は、こどものマナーについてお話していこうと思います。皆さんはこどものマナーはどのように教育していますか?
マナーの目的
そもそも、マナーとは何でしょうか?
マナーを守る、と言いますがルールとはどこが違うのでしょう。
マナーは、人が気持ち良く生活していくための知恵。行儀・作法のことです。ルールは、人が従うべき規則。集団における約束事を指します。文章化され罰則を伴うことが多いです。マナーがルールと大きく異なる点は、罰則がないことです。そして個人が自発的に守るべきものだという点です。
マナーの核となっているのは「他人への気遣い」です。マナーを守って過ごすことは、社会生活と集団生活を送る上で、とても大切なことです。
こどもに教えたい大切なマナー
乗り物でのマナー
電車やバスなどの公共交通機関を使うとき、こどもの行動にやきもきすることがよくあると思います。大声で話したり、ウロウロしたり、つり革にぶら下がったりなど。電車やバスなどの公共の場で騒ぐことは、親がイライラするからしてはいけないのではなく、周囲に迷惑をかけるからいけないということをしっかり教えましょう。
「ほら、運転手さんに怒られちゃうから静かにしなさい!」といった責任転嫁するような注意の仕方はやってはいけません。
「目的地に着いたら思いっきり遊ぼうね」「あと15分で着くからそれまでは静かにしていようね」と、こどもに見通しを持たせる訓練をしておくのが良いでしょう。
お出かけ先のマナー
お出かけ先でのマナーは、「自分の身を守るため」と「周囲の人を思いやるため」という大きな2つの目的を持っています。
お店や施設によって、それぞれ決められた、守らなければいけないルールがあります。こどもだからといって、順番を守って並んでいる人の列に割り込んではいけません。自分勝手な行動をすることで、他の多くの人が迷惑し、不愉快になってしまうことを話して聞かせましょう。
おつきあいのマナー
「こんにちは」「ありがとうございます」「お願いします」「ごめんなさい」「さようなら」などの、人に会ったとき、お礼を言うとき、謝りたいときのあいさつを一通り言えるように、躾として習慣化させておくことが大切です。
大人でも、あいさつができない人を見かけますが、あいさつは人とのコミュニケーションの始まりです。あいさつをかわすことで、会話をスムーズに始めることもできます。
食事のマナー
最近は、こどもがひとりで朝食や夕食を食べる「孤食」が増えています。孤食は栄養の偏りだけでなく、食事のマナーも乱れがちになります。
食事の躾は言葉で教えるのではなく、親の行動を真似させて、身に付けさせるのが得策です。家族で食事をすることは、食事のマナーをこどもが自然に学べる何よりの機会です。
まとめ
こどもは、成長するにつれて活動の場が広がり、接する相手も増えていきます。最小の単位である家族から、幼稚園・保育園、学校、そして地域、社会まで広がり、それぞれの場で適応していくことが求められます。こどもが、これから続く集団生活で周囲と良い関係を持ち、愛される人に育っていくためには「自分」だけではなく「相手」のことを思いやる気持ち、そしてそれを行動に移す力、即ち『マナー』が必要不可欠なのです。
こどもにたくさんのマナーを教えるのは、大変なことですが、親がお手本となり、焦らずに言葉で伝え続けることが大切です。