こんにちは、藤島です。毎日暑いですね・・・
七十二候では、7月28日から「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」になります。
気温、湿度がともに上がり、土がじっとりと湿って、蒸し暑くなる時季。溽暑じょくしょとは、むわっと熱気が纏わりつき、脂汗が滲んでくるような蒸し暑さを表しています。
23日には、1年延期になっていた「東京オリンピック」も開幕しました。開会式前には、航空自衛隊の『ブルーインパルス』が飛行。私は、出先でたまたま見る事が出来ました。
1964年の東京オリンピック以来のブルーインパルス飛行。赤、緑、黒、黄、青のカラースモークが青空を彩りました。
夏休みも始まりましたが、昨年同様短縮され、夏休み期間中に登校日を設けて授業をしたり、学年やクラスごとに分散登校をする学校もあるようです。この暑さの中、お子さんたちも大変ですが、夏バテせずに頑張ってくださいね。不要不急の外出はなるべく避け、こまめに水分補給をし、屋内では冷房を使用し、屋外では人との距離が十分にあるときにはマスクを外すなどして、熱中症に注意しましょう。
お香の種類
「香り=嗅覚」は、人間の五感の中で唯一、 直接 "大脳辺縁系だいのうへんえんけい" に働きかけるものです。大脳辺縁系とは、人間の本能や感情を支配している部分で、その中にある "海馬かいば"と呼ばれる記憶を司る部位にダイレクトに届くため、昔の懐かしい記憶が香りと共に蘇ったりするのはこの作用のためです。
お香の原料となる植物は殆どが生薬で(一部動物系の原料もあります)、漢方薬の原料と同じものです。漢方には『医香同源いこうどうげん』という言葉があります。香りが心と体のバランスを整えるという意味だそうです。
そんなお香ですが、いろいろなタイプのものがあります。
円錐香(えんすいこう)
円錐型(コーン型)のもの。短時間で部屋に香りを広げることができる。
練香(ねりこう)
加熱して香りを楽しむ丸薬状のもの。茶の湯の席で使われる。
塗香(ずこう)
香木の粉末を混ぜたもの。読経や写経の際に身体に塗って、自分の身を清め、邪気を近づけないために使う。
印香(いんこう)
粉末状の香原料に布海苔などを加えて、型に入れて成形し固めたもの。
焼香(しょうこう)
仏様や死者に対して香を焚いて供養するためのもの。
文香(ふみこう)
手紙と一緒に入れて送るためのもの。名刺入れに入れて香りをうつして楽しむ。
防虫香(ぼうちゅうこう)
衣類の防虫を目的としたもの。
訶梨勒(かりろく)
魔除けの匂い袋として使用される。
夏のお香と言えば・・・
夏といえば、蚊が気になる季節。「蚊取り線香」の出番です。
蚊取り線香といえば、『金鳥』。
「金鳥の夏、日本の夏」というキャッチコピーは、記憶に刻まれる「名作」です。
「金鳥」は登録商標であり、正式な社名は『大日本除虫菊株式会社』です。創業者である上山英一郎氏が1885年(明治23年)にアメリカで植物輸入会社を営む人物から、殺虫効果のある除虫菊の種を譲り受けたことに始まります。その後、上山氏は除虫菊の栽培に成功し、線香に除虫菊の殺虫成分を練り込むことを考案。1890年世界初の棒状の蚊取り線香の販売を開始しました。
ただ、長さが約20cmと短かったため、燃焼時間は約40分が限界で、蚊の駆除効果が長く続かない事が難点でした。悩んでいた上山氏に、夫人のゆきさんが「渦巻き型」の蚊取り線香を提案しました。生産方法など試行錯誤の末、着想から7年後の1902年に現在の形である渦巻状の蚊取り線香を発売。渦巻き型という形により、蚊取り線香自体を長くすることができたため、一度火を点ければ長時間殺虫効果を発揮することが出来る様になりました。
参考 https://www.kincho.co.jp/cm/ueyama_eiichiro_story/index.html
現代の蚊取り線香には、煙の少ないもの、天然の除虫菊が使われたもの、アロマの香りがするもの、ペットのためのものなど、いろいろなものが販売されています。私はお香が好きで、蚊取り線香を作る教室に近々参加予定で楽しみにしてます。
新型コロナウイルスの影響により、「在宅勤務」が一般化してきましたが、家での仕事は、気分転換が難しいです。お香には、集中力を高めて作業効率を上げ、ストレスを軽減してくれる効果もあるのそうなので、一休みしてお香を焚いてみるのもいいかもしれませんよ。アイディアがうかんでくるかもしれません。