こんにちは。小宮です。
こどもたちは、成長するにつれてさまざまなことを学んだり経験したりします。しかし、それらを有効に活かすには、自分の学び方や考え方を理解する必要があります。
そのために役立つのが、メタ認知というスキルです。メタ認知とは、自分の認知に対して認知すること、つまり自分の考えや行動を客観的に見ることです。
メタ認知を発達させると、こどもたちは自分の強みや弱みを分析し、改善策を考えることができます。そして、効率的に学習する力や問題解決能力を高めることができます。今回は、こどもがメタ認知を発達させるための方法やそのメリットについてご紹介します。
メタ認知とは
メタ認知とは、自分の思考や知識について、どれくらい分かっているかを自分で判断することです。
例えば、数学の問題を解くときに、自分がどれくらい数学を勉強したか、この問題に答えられるか、答えが正しいかどうかを自分で確かめることです。
メタ認知ができると、学習が上手になります。自分の理解度を知って、学習方法を選んだり、学習の進み具合をチェックしたり、自分の成果を評価することができます。
メタ認知の重要性とは
メタ認知とは、自分自身の考え方や知識、学び方などを理解することができる能力のことです。この能力が大切な理由は、以下の通りです。
学び方の改善ができる
メタ認知能力を持っている人は、自分自身の学び方を理解しているので、どこが自分の弱点であるかなどの問題点が分かります。そのため、自分の学び方を改善することができ、学習能力が上がります。
問題解決能力が向上する
メタ認知能力を持っている人は、自分自身が何を知っているか、何を知らないかを正確に理解しています。そのため、問題に対して効果的な解決策を考えることができます。
自己管理ができる
メタ認知能力を持っている人は、自分自身の理解度を正確に把握できます。そのため、学習や行動に必要な自己管理をすることができます。
また、2019年にベネッセ教育総合研究所が実施した調査では、高校を卒業した703人の追跡データから、成績が上がった生徒は、自分の学習を客観的に見るメタ認知を持っていたことがわかりました。特に、難関大学に合格した生徒には、メタ認知の有無が高い学習成果を上げるために重要だということが示されました。
このように、こどもにとってもメタ認知を身に付けることはとても大切です。学校での勉強でも、自分自身の理解度を正確に把握することができるので、自分自身の勉強方法を改善し、成績を上げることができます。また、将来の仕事でも、メタ認知はとても重要なスキルとなります。
こどもがメタ認知を身に付けるための方法
こどもがメタ認知を身に付ける方法には、いくつかの例があります。
自己観察
こどもたちは、自身を観察することで、自分が何を知っているか、何を知らないか、どの程度理解しているかを把握することが必要です。例えば学習なら、自分自身の疑問や理解度について考えることが重要です。
目標設定と自己評価
目標を設定し、達成したら自己評価をすることが大切です。自己評価を行うことで、自分の理解度を客観的に把握し、自己改善することができます。
質問をすること
疑問や理解できない点がある場合、質問をすることが大切です。質問をすることで、自分自身の理解度を深めることができます。
共同学習
こどもは、友達と一緒に学習をすることで、お互いの理解度を確認しあうことができます。また、友達と話すことで、自分自身の理解度を再確認することができます。
振り返り
何かを学んだ後には、自分自身がどのように学んだかを振り返ることが大切です。振り返ることで、自分自身の学習方法を改善することができます。
以上の方法を取り入れることで、メタ認知を身に付けることができます。また、保護者や家族がこどもたちをサポートし、メタ認知を促進することが大切です。
まとめ
いかがでしょうか。メタ認知は、自己理解や問題解決、学習方法などに役立つスキルであり、将来的な成功には必要不可欠です。こどもたちはメタ認知が発達するにつれて、自己や他者の感情や考え方、行動についてより深く理解することができ、自分自身が物事を理解する方法や手順について、さらに深く理解することができます。これらのメタ認知スキルは、学習、問題解決、自己評価、自己調整、自己改善などの様々な場面で役立ちます。
このブログではこどもたちがメタ認知スキルを発展させるための方法を紹介しました。メタ認知スキルを獲得することは将来の成功に大切な要素です。これらのスキルは、学校での学習、コミュニケーション能力の向上、そしてキャリアの成功につながる可能性があります。自己や他者についてより深く理解することで、より豊かで満足のいく人生を送るために、メタ認知を身に付けていきましょう。