こんにちは、小宮です。梅雨が明けて暑さが本番になり体調管理には気をつけねばと思っています。
前回に引き続き、身近にある手帳や本の名称をご紹介したいと思います。
前回「身近にある手帳・本の名称①」はタグ「手帳・本の名称」からご覧ください。
チリ
中身を保護する為に中身よりも表紙をはみ出させている部分です。本で3~3.5mm、手帳で1.5~2mm程です。大き過ぎると表紙が手に当たり、扱い難いものになってしまいます。チリは小口側3ヶ所にあり、この3ヶ所のチリの寸法が揃っているのが良い製本とされます。
角(かど)
背の反対側の表紙の角、隅とも言います。角の加工では表紙を皮で保護する角革加工、金属で保護する角金加工と言う装丁があります。手帳ではページの折れや損傷、めくる指の保護の為に角を丸く削る角丸かどまる加工が一般的です。
溝(みぞ)
表紙と背の境目のくぼみです。表紙と中身の密着を良くする為の物で、表紙をめくりやすくするものです。外側から見ると背に平行したくぼみの線として見えます。 銀杏コテを使って溝入れをしていた事から銀杏とも言います。手帳では溝を入れるのではなく、カバーに背スジ(背線)加工を行います。
いかがだったでしょうか。前回に引き続き身近にある手帳や本の名称をご紹介いたしました。それぞれの名称に意味や歴史があり、調べてみると新たな発見があるかもしれません。