こんにちは髙橋です。
5歳になる息子がとうとう嘘をつくようになりました。
まだ嘘をつくことに慣れていないので、嘘をついた瞬間おどおどしてすぐにばれてしまいます。
嘘ついたことをいじると、ニヤニヤしながらパンチしてくるので、息子的にはバツが悪いのかなーって思ったりしています。
今年の4月1日は仕事で遅くなると息子に伝えて、定時で帰宅して驚かせてやろうと思っております。
さて、そんな嘘をついてもよいとされるエイプリルフールについて、今回は調べてみました。
エイプリルフールとは?
エイプリルフールとは、4月1日には嘘をついても良いという風習のことです。
もともとはヨーロッパが発祥の風習です。それが徐々に広がり今では世界各地で行われる風習となっています。
最近では、企業やクリエイターが発想力やPRの場として、渾身の嘘ネタを提供するようになってきました。
エイプリルフールの起源は?
実は皆さんが当たり前に知っているこのエイプリルフールですが、起源については不明です。
エイプリルフールへの詳細な言及は18世紀の頃になってようやく現れるようになったと言われておりますが、北部のヨーロッパ全域ではすでに昔からある風習であるとみなされていたようです。
1500年代にはエイプリルフールらしき言及見つかってはいるのですが、内容が曖昧ではっきりしないため、これがエイプリルフールの始まりですといった確証をもってるものではなく、ほかの多くの説も結局のところ推察の域を出ない内容になっております。
民俗学者のアラン・ダンデスによるとエイプリルフールについて『起源を確認するのは不可能である』との指摘しています。
有力なものをこれだというものは特定できませんが、ほぼ確実なところとしては次の2つになります。
1.春をお祝いする儀式であった可能性が高い
2.16世紀半ばに確率された
なぜ4月1日なのか?
フランス起源説によると、フランスはイースターを年始としていましたが、500年頃よりフランスの多くの人が暦年の年始を1月1日とし始めました。
以降1563年までは旧暦と新暦が混在する時期が存在していましたが、 この年にフランスの国王シャルル9世が大多数の人が暦年として採用している1月1日に改暦する勅令を出しました。
これに反対した当時の少数の人たちが、旧暦のままの4月1日に元日のお祝いを続けたところ、お祝いを続けた人たちはからかわれ、いたずらを仕掛けられたといいます。
この馬鹿みたいな振る舞い習慣のことをエイプリルフールの起源だとしたことより、4月1日がエイプリルフールになったという話があります。
また、フランス人は エイプリルフールを「Poisson d’Avril(ポワソン・ダヴリル)」(4月の魚)と呼び、子供たちが紙に魚の絵を書き、それを魚の絵の形に切り取りこっそり背中に貼り付けるいたずらを して友人同士でからかいあっています。
この魚についても諸説あるようですが、漁の解禁に関するという説や産卵期に入る魚の保護するための漁の禁止に関する説等、さまざまなものがあり、こちらもはっきりしたことはわからないという謎が謎を呼んでいる状態のようです。
エイプリルフールネタ
イギリスのエイプリルフールでは嘘か本当かわからないくらいの嘘ネタがとびかかっています。代表的で最も有名なネタが、BBCの時事番組によって1957年に放送されたものです。
内容としては、
スイス南部の家族が架空のスパゲッティの木からスパゲッティを収穫しているという話で、当時まだスパゲッティは水と小麦で出来ていることを一部のイギリス人は知らなかった時の放送で、何百人もの視聴者から問い合わせを受け、中にはスパゲッティの木の育て方を問い合わせる人までいた
という話です。
日本にエイプリルフールが伝わったのは?
日本では、4月1日は『不義理の日』と呼ばれており、普段から「不義理をはらたいている」(お世話になっている方へ義理を欠いている)方に対して、あいさつと近況を伝える日とされていました。
ここでいうエイプリルフールが広がったのは、大正時代に入り欧米の習慣として紹介されたもので、日本では『4月馬鹿』として呼ばれたりもします。
嘘は午前中だけという話・・・
午前中だけとなった話の元ネタはイギリスの「オークアップルデー」というチャールズ2世によって王政が復古したという記念日が5月にあり、この日の午前中だけは国王への忠誠の証としてオークアップルの実や葉を身に着ける風習があり、これがエイプリルフールにも流用され、「ウソをついていいのは午前中だけ」というルールになったのだそうです。
ちなみにうそをついていいのは、午前中だけというのは、イギリスとイギリスの統治下にあったアイルランドのみらしく、世界的には1日中うそをついても問題ないようです。
エイプリルフールのルールやマナー
・精神的・肉体的な危害を加えないこと
基本的には、ユーモアあふれるいたずらで騙します。いたずらの例としては、
・シュガーポットに塩を入れる
・道端に小銭を接着して拾おうとする人が取れないようにする
・「靴紐がほどけてますよ」という嘘を伝える
いたずらされた人が恥ずかしかったり、少しだけイライラする程度の内容であれば許されるでしょう。
・財産や資産への被害を出さないこと
いたずらによって被害者が金銭的な被害を受けてしまっては、4月1日だけの話になりませんし笑えません。裁判沙汰にでもなればこちらがエイプリルフールであってほしいと願うことにもなりかねません。
・エイプリルフールを違法行為の言い訳に使わないこと
人のものを盗んでそれが露見した際に、エイプリルフールのジョークだと言って罪を逃れようなことも許されないといったところです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この諸説あるエイプリルフールについては、世界的に見ても「うそをついても良い日」というより、真剣に考えた飛び切りの「ユーモアを発表する日」と捉えることができるのではないでしょうか。
今年のエイプリルフールは身近な人にユーモアあるネタを仕掛け、相手に「おいおいおいおい」って笑って言ってもらえるようことを考えてみませんか。
【記事出典・参考】
The Official April Fool’s Day FAQ
The Official April Fool’s Day FAQ (hoaxes.org)