こんにちは、小宮です。
10月に入り少しずつ過ごしやすくなってきましたね。
さて、皆様のお手持ちの手帳やカレンダーの月間・週間ページの週の始まりは何曜日になっているでしょうか?日曜日でしょうか、月曜日でしょうか。
今回はカレンダーの曜日についてお話しようと思います。
1週間とは
1週間を7日間とするのは、旧約聖書に神が6日間で創造を行い7日目に休息したことに因むと言われています。
その由来は古く、古代バビロニアで用いられた太陰暦にまで遡るともされています。太陰暦では月の満ち欠けの、新月から上弦、上弦から満月、満月から下弦、下弦から晦、それぞれの変化の周期が7日間、これを1か月間とします。
この太陰暦がバビロン捕囚の際にその習慣がユダヤ人に伝わり今に受け継がれたとの説もあるようです。
現在日本では1週間を月曜日から日曜日までの7日間とすることが一般的となっているように感じますが、国や地域によっては1週間を月曜日から次の月曜日までとしてとらえる所もあるようです。
1週間の曜日の始まりは?
現在、日本のカレンダーは日曜日が1週間の始まりの物が多数派に感じます。これはキリスト教ではキリストの復活日が日曜とされていることから1週間の始まりを日曜日としている為です。
ユダヤ教では神が休息したとされる週末の土曜日が安息日でした。キリスト教ではキリストの復活日が日曜日だった為に日曜日を安息日としました。
土曜始まり
イスラム教では金曜日を安息日とし、土曜日を週の始まりとしています。
国によって休日は異なりますが、金曜日と土曜日(企業によっては金曜日のみ)が休日となる場合が多いようです。アラブ首長国連邦などでは2006年まで木曜日を休日としたこともありましたが、海外の多くの国が土曜日と日曜日を休日としている為、営業日が月火水の3日しか重ならないことから、金曜日と土曜日になりました。
インドネシアなどイスラム教が多数を占める国でも日曜日を週の始まりとする国もあります。
日曜始まり
日本では月曜始まりと日曜始まりのカレンダーを目にする機会が多いかと思いますが、アメリカでは日曜始まりが主流です。キリスト教が多数派のアメリカでは日曜日を礼拝日として週の始まりとしました。商店なども日曜日は休日とすることがあります。
東アジアでも日曜始まりが主流です。
月曜始まり
ヨーロッパの場合は月曜始まりが主流です。ヨーロッパはアメリカ同様にキリスト教が多数を占める為、カレンダーも日曜始まりが採用されているのでは?と思うかもしれませんが、そうではなく月曜始まりを多くの国が採用しています。
上の図ではヨーロッパ式のカレンダーとしていますが、これは国際標準化機構ISOで定められた形式の物です。ISOの基準では月曜を週の始まりとしています。
ウィークナンバー
その年の何番目の週かを表す番号であるウィークナンバーをカレンダーに記載するものもあります。記載の仕方も定められて、ウィークナンバーにもヨーロッパ式(ISO規格)・アメリカ式・イスラム式と3つの種類があります。
ヨーロッパ式は1月の最初の木曜日を1番とします。アメリカ式は1月1日を1番目とします。イスラム式は1月の最初の金曜日を1番とします。
まとめ
カレンダーの国や地域ごとの違いについてここまでお話してきましたが、それに加えて個人が信条とする宗教や、所属する業種や団体によっても異なるカレンダーを用いる場合もあります。
いかがだったでしょうか。いつも当たり前の様に目にするカレンダーですが、実はそれぞれ人によって見ている景色が違うというのも何だか不思議で興味深いですね。