拝啓 歳末の候、皆さまにおかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
本年も格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
弊社が取り扱う「手帳」という商品は、時代とともにさまざまな可能性を示しております。
2025年は、生成系AIの市場が前年比152%増、503億円規模に達する見込みと報じられるなど、デジタルの爆発的な進化が続く一方で、紙の手帳もひそかに注目を集めた一年でした。
特に「ライフログ」需要の高まりや、働き方の多様化に合わせた“自分に合う書き方”を選べる手帳が人気を伸ばし、ノートブックカレンダーやルーズリーフ手帳など、形式の自由度が高いモデルが話題となりました。
手帳業界全体の正確な統計は出ておりませんが、小売店・卸売店・企業向け手帳の動向を総合的に見る限り、全体では前年比110%程度の伸びとなっているようです。特に小売店での伸びは顕著でした。
デジタル進化が加速する中で、「手書き」や「言葉」の価値は今後さらに重要性を増すものと考えられております。
今年、応用脳科学が示す「書くこと」のエビデンスとして、下記のような手書きの効果がまとめられました。
– 手で書くと、脳のネットワークが広くつながる
– 紙に書くと、海馬がより強く働き、思い出しやすくなる
– 書く習慣は、読解力や理解力の向上と関連する
– 手書きは“思考の質”を変える
– 手書きは感情の整理や自己表現にも効果がある
デジタル社会が進めば進むほど、アナログである「手書き」の価値が見直されることを示す、非常に示唆に富んだ研究だと感じております。
特に、子どものうちから「手書き」の習慣を育むことは、今後ますます大切になると考えております。
そのような観点から、弊社が発売しております子ども向け手帳「ぼうけんてちょう」につきましては、今後も子どもたちが「手書き」や「言葉」を楽しく身につけられるツールとして、制作を続けてまいりたいと考えております。
また、日本手帖の会主催『手帳100冊!書き比べ総選挙!!』という大きな舞台において、約120冊の手帳の中から第3位を受賞し、3年前3位・一昨年4位・昨年2位に続き、4年連続でTOP5入りを果たすことができました。
7年目となる2026年度版「ぼうけんてちょう」は、2025年12月8日より発売を開始しております。お子様がいらっしゃる方は、ぜひ一度お手に取っていただければ幸いです。
さて、最後になりますが、弊社では下記の通り年末年始休業とさせていただきます。
誠に勝手ではございますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
私たちはこれからも、「手帳にできることはまだある」という想いのもと、皆さまの生活を支える手帳づくりを目指し邁進してまいります。
来年もさらなる発展と飛躍に向けて努力を重ねてまいりますので、変わらぬご支援を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。
来年も相変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。
株式会社交通図書協会 社員一同
<年末年始 休業期間>
2025年12月27日(土)~ 2026年1月4日(日)
※2026年1月5日(月)より平常通り営業いたします。

