こどもの学び、勉強法、勉強する環境について

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こんにちは、原田です。

こどもの頃からしっかりと勉強しておけばよかった…。こうした勉強を怠った過去の悩みは普遍的なものではないでしょうか。しかし、そうは言うもののこども時代に自発的に目標を持って勉強することもまた難しいものです。

前回はこどもが能動的、主体的に学ぶアクティブラーニングについて触れましたね。

家でもできる!アクティブラーニング~小学生編~
こんにちは、岩田です。 みなさんが...

今回は、なかなか勉強することが定着しないこどもが自然と勉強に集中できるようになる環境や、こどもの勉強の方法・考え方に関して紹介します。

 

こどもが勉強を好きになるには

好きなことならば苦も無くできるものです。東京大学とベネッセ教育総合研究所が共同で実施した調査によると、勉強が「嫌いから好き」になったこどもは、「嫌いなまま」のこどもより、うまく勉強への動機付けを行ったり、様々なやり方の勉強法を活用している比率が高いことがわかりました。

例えば、目標を設定する、誰かに教えてもらう、反復する、制限時間を決める、解き方や考え方を確かめるなどがあります。この中で、勉強が嫌いから好きに変わったこどもがより多く行っている効果的な勉強方法は、

・わかっていないことを認識して勉強する
・読み書きを繰り返して覚える
・テストで間違えた問題を見直す

ということが挙げられます。

さらに勉強が嫌いから好きに変わったこどもは、学習時間が増加し、成績も上がったと回答している傾向があります。

 

勉強時間の目安と勉強を始めるコツ

こどもの日々の勉強時間は、1日どれくらいがいいでしょうか。こどもは遊ぶことが好きですし、習い事をしている子も多いです。勉強を習慣化するためには、勉強時間よりも学習方法などの中身が大切です。最初から長い勉強時間をとっても、集中できなくては勉強をする意味がありません。まずは短い時間から始めることをおすすめします。まずは1日の勉強時間を30分確保してみましょう。

勉強時間を30分にするメリットとしては、

・短い時間の方が集中して勉強に取り組める
・無理なくコツコツと毎日続けられる
・続けることができたことで、自分から勉強をする意欲が出る

ということがあります。

しかし、ときにはゲームばかりする、YouTubeばかり見ていて宿題をしない、ということもあるのではないでしょうか。こどもに勉強習慣を付けさせるのに大事なのは、勉強を始める時間を決めることです。例えば学校から帰って1時間の休憩をして夕方から、という流れです。時間はあらかじめ親子で約束しておきましょう。自然と勉強をする流れを1日のルーティンの中に作ってしまうといいでしょう。

 

集中しやすい学習環境を整える

小学生のこどもが勉強するためには、親が家庭で集中できる学習環境を整えることが大切です。集中しやすい学習環境と聞くと、1人になれる静かな部屋や図書館を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、静かな場所ではかえってやる気が出なかったり、音を出さないように注意して集中できない場合があります。では具体的にはどのような環境がよいでしょうか。

・気楽にリラックスできる空間
・ある程度騒がしくない空間
・わからないことを誰かに聞くことができる環境

必ずしも静かで1人になれる環境が必要だというわけではありません。例えば、リビングで家族が読書をし、こどもは勉強をするなどの環境がよいでしょう。

また、学習塾は集中できる場所ですが、大勢で授業を受けるタイプや、個別指導のタイプなどがあり、指導方法や先生がこどもに合わない場合もありますので、こどもの様子を見て判断する必要があります。

 

やりたくない理由をなくす

そもそも勉強をやりたくないという思いはどこから来るものなのでしょうか。やりたくない、やらない理由を取り払ってあげることで、こどもも自然と勉強に対してのネガティブな感覚が消え、机に向かいやすくなります。勉強をしたくない原因と、その対処法を考えてみましょう。

難しくてわからない

学年が上がるにつれて、学習レベルは大きく上がっていきます。学ぶことが増えるにつれて、不得意な単元も出てくるでしょう。そんなときは、親が一緒に宿題を手伝うなど、つまずく前のわかるところまで戻ってあげましょう。自分が理解している部分を見直すことで、できていることを実感し、順を追ってつまずいた部分を丁寧に学び直していきます。

 

やる気が出ない

学習の内容がわからないこと以外でも、学校での出来事などで気持ちが乗らないこともあるでしょう。そうならないために、やる気を起こさせる言葉かけをしてあげましょう。

こどもを褒め、自己肯定感を高めてあげましょう。普段からこどもの良い部分を見つけ、「苦手な算数もがんばったね」「今日もしっかり宿題してえらいね」というように、前向きに取り組んだ点や良い部分を褒めてあげましょう。

親に認めてもらえていると感じると、こどもも自然と前向きな気持ちで勉強に取り組むことができます。くれぐれも「何度やったらわかるの」「この前も言ったでしょ」といった言葉は禁句です。かといってこどもに付きっきりで教える必要はありません。こどもが「教えて欲しい」と言ったときにだけ教えることがいいでしょう。こどもを見守ってあげましょう。

 

「どこがわからないのかがわからない」という状態

明確にどことは言えないが、何だかぼんやりと問題がわからないこともあるのではないでしょうか。この状態のときは、何から手を付けたらいいのかもわからず、わからないことに嫌気がさして勉強が嫌いになってしまいます。何がわからないのかを言葉にできるまで具体化し、その部分の解決を図るようにしてあげることが大切です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

勉強に対する環境を整えたり、アプローチの方法を変えたりすることで、ポジティブに捉えられるようになります。またこどもたちもそれぞれ感性が違うので、その子のことをしっかりと観察し理解して、その子に合った環境を整えてあげてください。

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